想像画における子どもの図像について
  異形・怪物表現を中心として

96601A 浦井洋平
1.研究の動機と目的
 想像の生き物を目にしたことがない人はいないであろう。想像上の生き物は造形作品だけでなく至る所に存在しているし、それらのイメージは昔から存在しているのである。古代エジプトの壁画には人間と動物の合成獣が描かれていたり、ギリシャ神話や北欧神話ではペガサスや人魚などが沢山登場している。なぜこんなにも空想の生き物は存在するのだろうか。また、この生き物達の恐ろしく無気味な形態はどうやって作られたのか…。考えると興味を持たずにはいられなくなり、今回調べてみる動機となった。
 本研究ではこの「怪物」と呼ばれる想像の生き物にどのような形態的特徴があるのかを調べるとともに子どもが想像する未知の生き物はどのようなものであるのかを、アンケート調査を通じて調べ考察を加えることにした。

2.論文の構成

はじめに
第1章 想像力とは何か
 第1節 想像力の意味
 第2節 想像力の諸側面
 第3節 想像力育成の重要性
第2章 怪物の類型学 
 第1節 想像表現について
 第2節 異形・怪物とは
 第3節 異形の生物を描いた画家たち
 第4節 怪物の類型学
第3章 子どもの異形表現について
 第1節 子どもの想像表現について
 第2節 子どもの想像画における意識の調査についての考察  
 第3節 怪物表現に対する子どものイメージについて
おわりに

 

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