1. 研究の動機と目的
 「マンガばっかり読んでないで、少しは勉強しなさい!」「マンガ読むときぐらい熱心に、勉強もしてくれたらねぇ…。」子ども時代、誰もが一度はこんな文句を浴びせられた記憶があるのではないだろうか。ことマンガというものにおいては、教育とは相入れぬイメージが強く持たれてきたように思われる。しかし、本当にそうなのだろうか。今日では多くの子どもがマンガを目にしており、彼らはマンガが好きであると思われる。
 子どもが好きなマンガを教育に利用しない手はないのではないか。マンガと教育を結びつける何かよい方法はないものか。そんな思いが膨らむにつれ、「マンガを教材に面白い授業がしたい」と考えるようになり、この度の研究に着手した。

2. 論文の構成

はじめに
第一章 マンガと教育
 第一節 美術教育の今日的動向       
 第二節 子ども文化におけるマンガの位置づけ
 第三節 美術教育実践におけるマンガの利用
第二章 マンガ表現としての4コママンガ
 第一節調査の設計
  調査の目的
  調査の方法
 第二節 調査の結果と考察
  調査1(アンケート)についての結果及び考察
  調査2(4コママンガによる表現)についての結果及び考察
 第三節 美術の学習におけるマンガ表現の可能性
おわりに

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